東京藝術大学は9月25日、東京藝術大学大学美術館取手収蔵棟の竣工記念式典を行いました。
本施設は芸術資料の収蔵スペース不足を解消し、*買上作品や自画像といった本学ならではの作品を継続して保存?収集する目的で建設されました。
“魅せる収蔵庫”である本施設は、隣接する東京藝術大学大学美術館取手館と渡り廊下で繋がっており、収蔵作品を見学できる空間も設けられています。 本施設の開設を契機として、収蔵作品の活用を促進し、地域連携や芸術の振興を益々推進していきます。
*「買上作品」とは東京藝術大学が卒業および修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を選定し、大学が買い上げてきた制度。これら「学生制作品」は1万件を超え、毎年新たな作品が収蔵されている。 |
(上写真:前列左から)君塚剛理事?事務局長、黒川館長、麻生理事、日比野学長、中村市長、岩澤信氏(取手市議会議長)、笠原文教施設企画?防災部長、ヨコミゾ教授
(後列左から)古田亮教授、光井渉美術学部長、増一行監事、大原和之氏(株式会社建築構造研究所代表取締役)、森村潔氏(株式会社森村設計代表取締役社長)、前田操治氏(前田建設工業株式会社代表取締役社長)、酒寄浩氏(酒寄電気工業株式会社代表取締役)、市川靖氏(日本ファシリオ株式会社関東支店工事課課長)、吉田貴之氏(幸和商事株式会社取締役執行役員営業本部長)
式典では、日比野克彦学長、麻生和子理事、黒川廣子大学美術館長及びヨコミゾマコト美術学部教授の挨拶に続き、来賓を代表して取手市 中村修市長及び文部科学省 笠原隆大臣官房文教施設企画?防災部長より祝辞をいただきました。
式典後は、収蔵棟内の見学が行われ、収蔵作品を見学できる前室(魅せる収蔵庫)や、収蔵棚、空調設備等が公開されました。同前室において行われた記念セレモニーでは、令和5年度野村美術賞受賞作品である《たらちね》の収蔵が行われ、作者である修了生?矢野佑貴さんより作品解説がありました。また、代表者5名が作品を吊るす特殊なフックを壁にかけ、作品を彩りました。
>> 東京藝術大学大学美術館取手収蔵棟リーフレット(PDF)